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2018-08-19

ビューティフル・サンデー

虫歯の治療のため歯医者に通っている。その帰りに、1週間前に撤去された自転車を引き取りに行くことにした。自転車を撤去されるのはこれで5度目になる。1回の回収につき保管料として3,000円が徴収されるので、かれこれ15,000円は支払っている計算になる。風が気持ちよく夏はどこへやらの天気のおかげで、撤去された自転車を回収に行くというやな感じの用事なのに自由でほがらかな気分だ。

家から自転車保管場までは20分ほど歩く。駅を抜け、ヒゲとオーバーサイズのTシャツとキャップを身につけた人々が集まる古着屋兼コーヒーショップを過ぎ、妙に新しい神社を超えたところに保管場はある。もはや通うレベルで足を運んでいるので、グーグルマップで目的地を確認する必要はなく、ぼけっとしながらでも無事到着できる。

保管場は、いかにもシルバーな6名が運営している。目黒区のシルバー人材センターから派遣されているそうだ。自転車放置者に対する怒りはないようで、いつもにこやかにていねいに対応してくれる。撤去された自転車は撤去地域ごとに並べられていて、場所を伝えるとその区画へ案内してくれる。並べられた自転車群の中から自分のを見つけて、住所、名前、電話番号を指定の用紙に記入し、3,000円を支払って回収は無事完了となる。

帰り道、いつも横目に見ている個人経営っぽいパン屋に寄ってみる。今まで食パンは超熟で十分と思っていたが、仕事でパンに接することが多く、ほんのりパンに興味が出てきた。思ったほど高額ではなく、150〜250円の範囲内だったのでちょっと安心。食パン半斤とトマトチーズフォカッチャを購入。

帰り道にはラーメン屋もある。ここは休みの日によく行く。いいパンを買ったし、歯医者帰りで口の左半分は麻酔でしびれてるし、と1分くらい悩んだがラーメン欲には勝てず醤油ラーメンを食べた。しびれた口からスープをこぼさないようにゆっくり食べた。

帰り道、自転車にまたがった少年軍団とすれ違う。東京のしかも目黒区で少年時代を過ごすなんて、どんな感じなんだろう。少年たちが入っていった文房具屋の立て看板には「夏休みもあと少し、自由研究用の工作グッズそろってます」とチョークで書かれた文字が見える。

クロスバイクで颯爽と帰宅後、パンを食べる。トースターは持ってないので、魚焼きグリルで焼いてみる。あんまり使わないせいか、上からススがひらひらふってくる。均一な焼き目でこんがりとはいかなかったが、まあまあいい感じに焼けた。焦げ目の上に乗ったススをふっと息を吹きかけて飛ばし、おいしいよつ葉バターをスプーンで塗ってむしゃむしゃたいらげた。

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